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これはひどい、について

最近良く見かける「これはひどい」についての詳しい説明です。現在ページがないのでキャッシュからそのままコピペです。ちと長いですが、ご一読を。

◎大冒険 セントエルモスの奇跡◎
1995年4月19日/パイ/サターン

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◆「大冒険 セントエルモスの奇跡(以下、大冒険)」はパイが1995年にセガサターンで放った「海洋冒険シミュレーションロープレ」です。何だか良くわからないジャンル名ですが、つまりは主人公が船団を率いて、交易をしたり海賊と戦ったりして資金を調達しつつ、各地の町に居る悪いモンスターを倒すという内容です。世間一般では「大航海時代」のパクりと言われているみたいですが、「大航海時代」をプレイしたことが無いので、そーゆー難しいことは良くわかりません(笑)。
◆さて、このゲームがセガサターンマガジン(現在はドリームキャストマガジン)で与えられた称号は、「超魔海王」です。1995年に発売されてから、1996年に超魔王「デスクリムゾン」が降臨するまでは、サターンのクソゲーNO.1の座に君臨していました。クソゲーNO.1だけあって、出来は「これはひどい」と思わず口に出してしまうほど、酷いのです。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

◆まず、ゲームを立ち上げると、有限会社パイのロゴが現れます(スキップ不可はお約束)。このロゴ、青一色でてきとーに書かれた、例えて言うなら、「これなら中学生にも描けるんじゃないか?」と思えるようなチープ極まりないロゴだったりします。

◆チープなロゴが消えると、専門学校の卒業制作のようだと形容されることもある、CGのムービーが始まります。内容は世界地図に描かれた船の絵が置きあがって実際の船になって海の上を走って行くという何の変哲も無い普通の内容です。これはスキップ可能です。

◆ムービーが消えると、♪ドン、ドンドン、ドン、ドンドン、ドン、ドンドンドン、ちゃらららら~というBGMと共に、画面奥から「大冒険」の文字が回転拡大しながら迫ってきます。SFC初期のゲームにありがちだった、せっかくだから回転拡縮機能を使ってみました的なタイトル画面です。背景が黒一色なのがシンプルな感じでいいです。

◆ゲームをスタートさせると、まず、名前を入力させられます。が、主人公の名前となるわけではなく(主人公の名前はリオン・アベンチューラ)、ただのファイル名と言っても過言ではありません。しかし、最後の最後でこの名前がゲーム中で使われるので、ちゃんとした名前を入れておくのがいいでしょう。

◆名前を入力すると、いきなりトンデモナイ画面が目に飛び込みます。船が一隻、海岸で難破をしていてそれを大勢のヤジ馬が見ているのですが、全体的に非常にチープなデザインをしています。何と言うか、先人の言葉にある、「FC版のドラクエのキャラをそのまま4倍に拡大したような感じ」という言葉がピッタリです。そのチープさに何と言っていいかわからず、困惑していると、頭脳が言葉を見つけ出す前に、このゲーム最高の名言の一つが飛び出します。

「これはひどい。」

◆そう、そうなのです。これがこのゲームの画面のチープさに対する印象そのものなのです。プレイヤーの心理をプレイヤーが言葉として認識する前に言葉にしてしまうという前代未聞、空前絶後の演出(?)に、はじめてこの画面に遭遇した時、このことを知っていたにもかかわらず、思わず5分間笑い転げてしまいました。あ、もちろん、本来このセリフは船が難破していることに対してのセリフなんですけどね。

◆このあと、主人公の親友のトレビール・エステバがリオンにこのことを知らせます(難破していたのはリオンの父親の船)。母親に報告すると、どういうわけか母親は事情を知っていて、城に行けと言われます。そして、城に行くと、女王からリオンがモンスターハンターの一族であるといきなり教えられ、行方不明の父親に代わってのモンスター退治を命じられてしまいます。城から外に出ると、トレビールがリオンの様子を心配してくれるのですが、次の日、決意を固めたのか、いきなり仲間になってしまいます。まあ、リオンもトレビールも正義感・勇気とも平均以上だったということなのでしょう。

◆さて、町でRPGの基本である情報収集をしてみますが、唯一の価値のありそうな情報と言えば、

「ここの特産品は オリーブ油 銀製品 小麦粉じゃ」

ぐらいです。でも、こんなもの町の市場に行けばわかることなので、実はこの情報すらも役に立ちません。結局、町の人の情報は一切、役に立たないのです。結局、どこに行けばいいのかまったく見当がつかないままの航海となります。せめて、付近にどんな町があるのかぐらいは教えて欲しかったです。

◆外に出て陸沿いに西に行くと、バレンシアの町が見つかりました。バレンシアの町に入ると町は絶対にモンスターに征服されています。バレンシアの町はどんよりとした霧がかかっていて、コウモリとセミを足したような怪しげかつヘッポコなデザインのクリーチャーもといモンスター(名前はグリエント)がそこら中にたたずんでいます。で、とりあえず、話しかけると・・・

「きいいいいー」

と、メッセージウィンドウにモンスターが叫びが表示され(ボイスで叫ぶわけではない)、戦闘に突入します。ちなみに、この時にセリフには、「きいいいいー」の他に

「ぴきぴき」
「がるるるるー」

の2種類が存在し、モンスターによって、何を叫ぶかが決まっています。

◆戦闘シーンではフィールド画面での表示に負けず劣らずのデザインのモンスターが2コマ程度のアニメーションをしながらダイナミックに画面内を飛び回ります。このモンスターたち、ヘッポコなデザインの割にかなり強いデス。バレンシアの町のザコは最弱の部類に入るザコなのですが、レベル1では思いっきり苦戦します。ただ、レベル2になると楽勝なのですが。なお、中盤以降はリオンたちがかなり強くなるので、戦闘はかなりラクになります。何とかモンスターを倒すと、モンスターが回転縮小して消えて行き、経験値と

◆さて、苦労してザコモンスターを一掃すると、町の外れにネコのような格好のボスモンスターが現れます。このボスに話しかけると、

「ぶぴぶぴ 最高だ この力・・・」

というラリッたメッセージを投げかけられてしまいます。このラリッたボス、マウラを倒せばめでたくバレンシアの町が解放されます。今まで利用できなかった各施設(宿屋・道具屋含む)も利用可能になります。

◆これから、この調子で、「町を探す→ザコモンスターを倒す→ボスと戦う→町を解放する」を繰り返すことになります。この過程にストーリーなんてものはありません。次にストーリーが展開するのはラスボスの魔王デモニオに出会った時です。

◆そんな、退屈極まりない航海を盛り上げてくれるのは、ときどき襲いかかってくるも確実に逃げられる海賊・・・ではなく、各地のボスモンスターの何が言いたいのか見えてこなさげなラリったメッセージです。

「みなぎる 力が みなぎるぞ!」

「体の中から 何かが
 ぶえええ ぐええええええ」

「ぴるぴるぴる
 弱いものを いじめる
 こんな 快感って 他にないよな
 ぴるぴるぴるぴる」

「ぷち ぷちって あり殺すのやめろよなぁ
 かわいそうだろぉぉぉー
 たーいせつな 命だからなぁー」

とまぁ、こんな感じです。ここに上げたのは一部にすぎず、全部で68個ある町すべてのボスが、こんな感じのセリフを聞かせてくれるのです。思わず書きとめてしまう程に面白くていいのですが、開発スタッフたちの精神状態がちょっと心配になってしまいます。

◆いくつか町を解放していると、前に倒したボスがザコとして登場してきます。では、また、彼らはラリったセリフを言うのか? 答えは、

「きいいいいー」
「ぴきぴき」
「がるるるるー」

のいずれかです。思いっきり知能が低下してます(笑)。

◆ところで、このゲームを語る上で決して外せないことに、必殺技があります。必殺技は通常のダメージより大きなダメージを与えられる攻撃で、リオンは8つ全部、他のキャラは最初の2番目までの必殺技を覚えます。これだけ聞くと何てことなさそうですが、問題はその名前にあります。

必殺技(1)

これが最初に覚える必殺技の名前です。

必殺技(8)

これが最強の必殺技の名前です。決して、冗談じゃありません。本当に「必殺技(1)」という名前であり、「必殺技(8)」という名前なのです。他の必殺技の名前が「必殺技(2)」から「必殺技(7)」であることと、数字が大きいほど、威力が高いということは想像に難くないと思います。さらに、この必殺技には、プレイヤーが選択する事ができないというとんでもない難点があります。必殺技のコマンドを選ぶとその時点で使える必殺技をランダムに繰り出してしまうのです。だから、必殺技(7)や(8)などの強力な必殺技で敵を一撃で葬ることもあれば、必殺技(1)や(2)などの弱い必殺技しか出ないで苦労することもあります。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

◆最後に、実はこのゲーム、まったくつまらないゲームであるという訳ではありません。ねちねちと町を探して、モンスターをヒネリ潰していくのは、そこそこ楽しいですし、移動スピードや戦闘スピードが早いので、そういった基本的なシステム面で不快な思いをすることがありません。少なくとも、モンスターのへっぽこなデザインや、ラリったメッセージ、ダイナミックな動きなどは、大いに笑わせてくれます。それでもやっぱり、人にお勧めできるゲームでは無いですが。

◆なお、この大冒険、実はプレステにも「大冒険Deluxe 遥かなる海」として移植されています。なお、ゲーム内容は中途半端にまともになっていて、はっきり言って普通につまらないデス。

◆最後にこのゲームに関する一部で有名なコメントで締めさせていただきます。

「このゲームを買うこと自体が大冒険だ!」

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Comments

 そういえば俺がサターンを貸した時一緒に貸したソフトが超兄貴~究極無敵銀河最強男の逆襲~、デスクリムゾン、ぱっぱらぱおーん、修羅の門(PS)だったよな。ある意味すごいソフトばかりだな。今度スターファイター3000持って行こうか?

Posted by: 爆裂消球 | November 10, 2005 at 06:25 PM

ごく一部には垂涎の品揃えですな。

Posted by: 団毬 | November 12, 2005 at 01:16 AM

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